グローバル債券マクロ・アウトルック:不確実性への順応
2025年6月27日
ロベコ・ジャパン株式会社

<要点>
- 関税交渉が進展する中で新しい貿易の枠組みが形成され、経済的影響が生じることに
- 米欧の長期国債市場も新しいレジームに移行
- クレジット・スプレッドが縮小に転じるなど、“リスク”市場は高い不確実性に順応しつつあることを示唆
4月2日の「解放の日」は経済シナリオの転換点となり、グローバルな関税の枠組みを巡る政策の不透明感が強まりました。相互関税の90日間の猶予期間の期限(7月9日)が迫る中で、市場では政策の先行き不透明感が再びテーマとなりつつあります。
地政学的な緊張は依然として根強く、イスラエルによるイランへの攻撃の影響はいまだ続いています。そのような中でも、市場では底堅い展開が続き、繰り返し発生するマクロ関連や地政学関連のノイズへの耐性が強まっている様子が窺えます。
ロベコは「解放の日」の前に作成した第2四半期のアウトルック「防衛力強化に伴う財政支出」において、地政学関連の不確実性が世界経済の成長に悪影響を及ぼすと主張しました。そのシナリオは実現しつつあり、特に米国では、消費者と企業の景況感がいずれも悪化しています。2025年下期の米国の経済成長率のコンセンサス予想は1%ですが、ロベコの先行指標は下振れリスクの存在を示唆しています。
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