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ロンドンに本社を置くbfinance UK Ltd、日本支店を開設
独自のモデルにより機関投資家の運用会社選定プロセスを支援

日本拠点開設シリーズ第3回 bfinance
2026年5月21日

ロンドンに本社を置くbfinance UK Ltd(以下、bfinance)は、2026年1月に日本支店を開設した。同社は、機関投資家による運用会社の選定プロセスを支援するサービスを主力としており、これまでに世界47カ国・620社以上の機関投資家に対し、1,900件を超えるプロジェクト実績を有している。なお、日本においても支店設立以前より複数の主要な機関投資家とのプロジェクト実績を有している。今回、日本支店代表である大道洋平に対し、日本支店設立の背景および今後の展望について話を聞いた。

――まず、日本支店設立の背景について教えてください。

このタイミングで日本支店を開設した背景には、双方向のニーズがあると判断したことがあります。

まず、日本の投資家からのニーズです。日本の投資家の投資対象は、伝統的な株式・債券に加え、プライベートアセットなどのオルタナティブ資産にまで拡大しています。一方で、こうした投資対象の多様化に対して、必ずしも十分な内部リソースを確保できているとは限らない状況があると認識しています。我々は、こうした課題に対して支援できる体制を有していると考えています。

また、プライベートアセットは、伝統的資産と比較して情報の非対称性が大きいという特徴があります。当社のグローバルな独自データやリサーチ機能、ならびに幅広い市場をカバーする知見を活用することで、こうした課題への対応を支援できると考えています。

もう一つは、海外投資家から見た日本市場への関心の高まりです。例えば、欧州の投資家から日本株のアクティブマネジャーを探索したいというニーズがあり、日本の信託銀行や投資顧問会社を含む運用会社の調査を実施した実績があります。

また、日本の債券市場については、これまで低金利環境が続いていたことから海外投資家にとっての魅力度は相対的に高くありませんでしたが、金利の正常化に伴い、今後は国内債券に対する関心の高まりも想定しています。こうした双方向のニーズの高まりを背景に、日本支店の設立に至りました。

――運用会社選定支援の特徴について教えてください。

bfinanceの運用会社選定支援は、お客様ご自身の投資目的や制約条件、評価基準に基づき、適切な運用会社の選定を行うためのプロセスを支援するものです。

当社は、特定の運用会社や金融商品に依存しない独立した立場でサービスを提供しています。グローバルに蓄積された運用会社データベースおよび幅広い市場カバレッジを活用し、市場調査や比較分析を行います。

また、各プロジェクトにおいては、お客様ごとの要件や評価観点に応じて分析を整理・提示することを重視しており、特定の統一された評価基準を一律に適用するものではありません。定量面・定性面の双方から、お客様のニーズに応じた形で分析を行います。

調査結果はすべて文書として整理され、透明性や再現性を確保するとともに、後日の検証や説明にも活用できる形で提供されます。

なお、当社の役割は、投資判断に資するデータや分析、インサイトを提供することであり、選定基準の最終的な定義および投資判断は、お客様ご自身により行われます。こうしたアプローチは、お客様の内部ガバナンスや説明責任への対応も意識した設計となっており、内部規程や意思決定プロセスとの整合性を保ちやすい形となっています。

――今後の日本における展望についてお聞かせください。

bfinanceは、単なる情報提供にとどまらず、投資家の意思決定を支えるパートナーとしての役割を強化していくことを目指しています。世界中の運用会社や投資機会に関するデータや知見を体系的に蓄積し、それらを実務に活用可能な形で整理・分析することで、投資家が適切な判断を行える環境の整備に貢献していきたいと考えています。

特に、情報の非対称性が大きいプライベート市場においては、客観的かつ比較可能な分析を提供することで、意思決定の質の向上に資することを目指しています。

日本においては、お客様との長期的な関係構築を重視しつつ、実務に即した運用会社選定支援を提供していきます。単なる情報の提供ではなく、実際の投資意思決定に活用可能な形での分析・整理を重視しています。

また、日本の機関投資家が重視するプロセスの丁寧さや説明のしやすさを踏まえ、社内稟議やガバナンスへの対応を支援できる形でサービスの提供を継続していきます。調査結果の可視化や体系的な整理を通じて、実務負担の軽減にも貢献していく考えです。

今後も独立性を維持しながら、お客様の意思決定プロセスに寄り添い、その支援を行うパートナーとして、日本の機関投資家の運用高度化に貢献していくことを目指します。

bfinance
Head of Japan
大道洋平氏