来週を考える | 2024.05.10
2024年5月10日
アリアンツ・グローバル・インベスターズ株式会社
ユーロ圏のリバラシングは順調なもよう
ユーロ圏経済にとって、2022年初頭からの期間は、とりわけ困難に満ちたものでした。ロシアのウクライナ侵攻に続き、インフレ率が目標を超えて上昇し続ける可能性を食い止めるために欧州中央銀行(ECB)が異例の金融引き締めを行ったことを受け、個人消費は鈍化しました。その結果、大切な内需成長の源泉がことごとく失われた一方、インフレ率の低下は、一部ではそれほど進んでいません。
2024年第1四半期GDPの詳細の発表を控え、弊社はリバランシングの状況を検証し、経済の両面から復活の兆しを見出しました。フランスとスペイン(合わせてユーロ圏のGDPのおよそ3分の1を占める)がすでに発表したデータに基づくと、昨秋まで6%を上回っていたGDPデフレーター(家計、政府、企業に影響する国内で生じたインフレの広範な指標)は、第1四半期には4%程度に低下する可能性が高くなっています。同時に、個人消費支出の伸びは緩やかに加速して年率約1.5%になると見られ、実現すれば2022年春以来最も力強い成長ペースとなります。
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