米連邦準備制度理事会 | 3月19‐20日の見通し
2024年3月18日
アリアンツ・グローバル・インベスターズ株式会社
FRBにとって警戒と忍耐の時
各国中央銀行による利下げ期待は年初から急速にしぼみ、引き続き金利市場のボラティリティを高めています。しかし、3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、何らかの重要な新情報が投資家にもたらされることはないでしょう。
米国の最新統計は、今回のFOMCで利下げを行う環境にはないことを裏付けるものでした。確かに経済活動は減速しています。しかし、特に雇用創出は、一定の底堅さを示し続けています。また、インフレは依然として根強く、FRBの目標値2%にはほど遠い高水準にとどまっています。CPI(消費者物価指数)の総合指数は、1月の前年同月比+3.1%に対し、2月は市場予想を上回る+3.2%へと再び上昇しました。一方、コア指数は、前月比+0.4%で安定しており(1月と同値、市場予想:+0.3%)、前年同月比では+3.8%とわずかに低下しました(1月:+3.9%、市場予想:+3.7%)。予想を上回る生産者物価指数は、ディスインフレの軌道が2%の物価目標に収束するのは容易でないとの認識を強めました。
1月のFOMC記者会見で強調されていたように、利下げの必要性をFRBが確信するには、良好なインフレ統計をいくつか確認する必要があります。したがって、現状ではまだそこには至っていません。
アリアンツ・グローバル・インベスターズ株式会社
週次・月次レポート
– 来週を考える
– 日本株月次レポート
– 月次マルチアセットレポート
ピックアップ
よく見られている記事ランキング
-
セミナーレポート不透明感強まる 金融・経済環境を展望する 減速するも景気後退回避、 金融政策は日米間で逆方向へ
Web限定 セミナーレポート 市場見通し -
野村年金ニュース解説 公的年金の今後の制度改正の方向性
Web限定 企業年金 -
連載 小倉邦彦の資産運用時事コラム 第21回モーサテでお馴染み 内田稔/高千穂大学教授に聞く「米大統領選挙後の市場の動きをどう見るか? & トランプ2.0で波乱が予想される2025年金融市場の展望」
Web限定 寄稿 資産運用時事コラム -
オルタナティブ投資 発展の歴史 第3回 誰が、投資しているのか?(前編)
Web限定 オルタナティブ 寄稿 -
セミナーレポート 金融政策と 米大統領選の行方 債券、株式、為替はどう動く?
Web限定 セミナーレポート -
オルタナティブ投資 発展の歴史 第2回 何故、オルタナティブ投資なのか?(後編)
Web限定 オルタナティブ 寄稿 -
ニュー・プロップ11月号(vol.21)を発行しました
-
連載 小倉邦彦の資産運用時事コラム 第20回オルタナティブ投資のフロンティア「クレジット・リスク・トランスファー戦略」を解説する
Web限定 寄稿 資産運用時事コラム -
注目を集める不動産新セクター、トリプルネットリース
Web限定 不動産 企業年金 金融法人 -
地域金融機関から注目集める新ソリューション「OCIO」とは何か?
Web限定 金融法人