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来週を考える | 2024.03.01

2024年3月1日
アリアンツ・グローバル・インベスターズ株式会社

いまだ見えない経済の「ランディング」

飛行機を操縦していて、ようやく目的地に到着したものの、技術的な理由で着陸できない状況を思い浮かべてみてください。米国をはじめ各国の中央銀行当局者の現在の心情はまさに、そのようなものかもしれません。利上げ、エネルギー価格の下落、サプライチェーン全体の圧力の緩和によって、高騰していたインフレ率はようやく下がってきましたが、目標の2%までの低下は予想通り難しいことが判明しています。

経済の「パイロット」である中央銀行当局者にとって、状況は明らかに複雑です。しかしながら、株式とハイイールド債の投資家は引き続きプラスのリターンを享受しており、今年に入ってからかなりのリスクプレミアムを回収できています。この好結果は主に、米国の驚くほど健全な成長によるものです。同時に、欧州の景況感指数にも次第に、ためらいがちながら着実な改善の兆しが見られるようになっています。企業収益が依然好調なこともあり、米経済の「ハードランディング」の懸念は、今後数四半期はひとまず置いておくことができるかもしれません。


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