金融政策分析レポート「セントラル・バンク・ウォッチャー:いずれにしても利下げの方向」
2024年2月20日
ロベコ・ジャパン株式会社
利上げに際しては後手に回った先進諸国の中央銀行が、高水準に達した政策金利の引き下げに慎重になるのは当然のことと言えるでしょう。労働市場が相対的にタイトなままであり、差し迫った(あるいは深刻化する)経済停滞に対する懸念が後退し、インフレ率低下にあと一歩のところで課題を突き付けられていることを考えると、なおさらのことです。
そうは言っても、いずれにしても利下げは実行されるであろうと、ロベコは考えています。金融システムにトラブルが生じたり、経済成長が急速に鈍化した場合には比較的早いタイミングで、(ロベコが予想するように)インフレのさらなる低下に伴い金融政策スタンスの緩和が可能になる場合には比較的遅いタイミングで、利下げは実行されると考えられます。総じて言えば、FRBとECBによる初回の利下げが4~6月期(後半)になるという現在の市場の想定と、ロベコの見方は一致しています。
【要点】
- 米連邦準備制度理事会(FRB):春が終わるまでには利下げが実現
- 欧州中央銀行(ECB):最終段階での思索
- 中国人民銀行:政策対応を迫られる
- 日本銀行:ハト派的スタンスでの利上げ
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