クレジット四半期アウトルック:1990年代を彷彿とさせる狂乱相場
2023年12月28日
ロベコ・ジャパン株式会社
前回の四半期アウトルックでは、市場のコンセンサスがソフトランディングに移行するようになったと指摘しました。10~12月期に入っても、景気に対する弱気な見方を撤回するエコノミストやストラテジストが増えるなど、その状況は変わりませんでした。ほとんどのセクターでは、クレジット・スプレッドは大手投資銀行が2024年の展望レポートの中で提示した水準を、すでに下回っています。
このような環境では、慎重なスタンスを堅持するのが引き続き賢明であると考えます。市場はゴルディロックス(適温)シナリオを全面的に受け入れましたが、リスクが低下しているわけではありません。中央銀行の引締めサイクルはほぼ確実に景気後退につながるという教訓を、歴史は教えてくれます。1990年代半ばのケースは例外的であり、金融引締めサイクル終了後も数年にわたって経済は好調に推移しました。現在、市場は最善のシナリオを織り込んでいます。
<要点>
- インフレ低下に伴いソフトランディングがコンセンサスに
- FRBの政策転換を受け債券相場は上昇
- 市場は最善のシナリオを織り込む
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