金融政策分析レポート「セントラル・バンク・ウォッチャー:越えられない山はない」
2023年7月18日
ロベコ・ジャパン株式会社
インフレ抑制のために越えられない山はない(必要なだけ利上げを行う)というのが、FRBやECBを含む先進国市場の多くの主要中央銀行からのメッセージでした。市場の中長期なインフレ期待が比較的安定しているため、このメッセージは信用できると判断されたようですが、それには代償が伴います。
全般にインフレが大きく低下し始めた環境において、さらに抑制的な水準へと利上げを続けることによって、中央銀行は過剰な引き締めのリスクを意図的に受け入れています。利上げは長期的なインフレ期待と比べて反転させることが容易なため、このリスクは取る価値があると見なされているようです。一方、日銀も他の中央銀行に続いて引き締めに移行するものの、足元でインフレと賃金の上昇ペースが緩慢であることから、引き締めのペースは緩やかになると予想しています。
【要点】
- 米連邦準備制度理事会(FRB): 最終局面はさらに先送り
- 欧州中央銀行(ECB): 保険にはコストが付随
- 中国人民銀行:方針転換
- 日本銀行:国際金融のトリレンマに直面
◆ レポート全文のダウンロードはこちら ◆
お問い合わせ
ロベコ・ジャパン株式会社 営業部
TEL 03-4589-5570
ウェブサイト www.robeco.jp
ピックアップ
よく見られている記事ランキング
-
セミナーレポート不透明感強まる 金融・経済環境を展望する 減速するも景気後退回避、 金融政策は日米間で逆方向へ
Web限定 セミナーレポート 市場見通し -
野村年金ニュース解説 公的年金の今後の制度改正の方向性
Web限定 企業年金 -
連載 小倉邦彦の資産運用時事コラム 第21回モーサテでお馴染み 内田稔/高千穂大学教授に聞く「米大統領選挙後の市場の動きをどう見るか? & トランプ2.0で波乱が予想される2025年金融市場の展望」
Web限定 寄稿 資産運用時事コラム -
オルタナティブ投資 発展の歴史 第3回 誰が、投資しているのか?(前編)
Web限定 オルタナティブ 寄稿 -
セミナーレポート 金融政策と 米大統領選の行方 債券、株式、為替はどう動く?
Web限定 セミナーレポート -
オルタナティブ投資 発展の歴史 第2回 何故、オルタナティブ投資なのか?(後編)
Web限定 オルタナティブ 寄稿 -
ニュー・プロップ11月号(vol.21)を発行しました
-
連載 小倉邦彦の資産運用時事コラム 第20回オルタナティブ投資のフロンティア「クレジット・リスク・トランスファー戦略」を解説する
Web限定 寄稿 資産運用時事コラム -
注目を集める不動産新セクター、トリプルネットリース
Web限定 不動産 企業年金 金融法人 -
地域金融機関から注目集める新ソリューション「OCIO」とは何か?
Web限定 金融法人