グローバル・マクロ・ アップデート:ボラティリティ急襲
2022年10月28日
ロベコ・ジャパン株式会社
ここ数週間の英国における動向を背景に、債券市場では世界的にボラティリティが一段と上昇しています。英国債市場では、9月22日以降、30年債利回りの値幅が200bpに達しています。同利回りは、新政権が「ミニ」予算を発表したことを受けて急上昇した後に、イングランド銀行がボラティリティを抑制する目的で長期国債市場に介入する意向を発表したことから、半値戻しする形となりました。
予算責任局(OBR)による補完的な計算や精査もないままに、財源の裏付けのない大規模な減税計画が発表されたため、財政赤字および経常赤字の規模(後者は特に英ポンド相場に関連)と、そのファイナンス方法に関する投資家の懸念が高まることになりました。その結果、長期債には記録的な売り圧力にかかり、英ポンド相場にも一時的に下押し圧力が発生したほか、クレジット・スプレッドの拡大にもつながりました。
要点
- LDI危機回避のためにイングランド銀行が市場介入
- 能動的な量的引き締め(QT)は延期せざるを得ない情勢
- 英ポンドの投資適格債には投資機会が到来
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