金融政策分析レポート「セントラル・バンク・ウォッチャー:インフレ・ドミナンス(インフレに対する従属)」
2022年10月26日
ロベコ・ジャパン株式会社
英国における動向を背景に、財政の悪化が金融政策の制約になるといういわゆる「フィスカル・ドミナンス(財政従属)」に対する市場の懸念が、改めて前面に出ることになりました。英国政府が減税計画を撤回したことを受けて、こうした懸念はある程度緩和されたものの、グローバルな債券市場は引き続き緊張した状態にあります。
その一方で、政策目標を上回る高水準のインフレが定着してしまうことに対する懸念が、基調的なインフレ圧力が抑制されている中国と日本を除く大部分の国の中央銀行の考えを、引き続き支配しています。実際、中国人民銀行は金融緩和の方針を維持しています。また、日本銀行についても、金融引き締めにつながる措置を講じることには依然として後ろ向きであり、円安圧力を強める形となっています。
要点
- FRB:引き締めサイクルは道半ば
- ECB:複雑な階層化
- 中国人民銀行:利回りに関する戦術
- 日本銀行:国内限定の人気
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