「年金運用の仕事を始めた当時、基金内には運用について聞ける人が少なかったため、他の年金基金がどうされているかを聞いて回りました。訪問した年金基金さんから次を紹介してもらうことを繰り返し、多くの方にお会いしました。さながら飛び込み営業のようでしたが、いろいろと親切に教えてくださる方ばかり。他の年金基金との関係を築くことができたからこそ、この仕事を続けられたと感じています」
運用の仕事に就いた当初の経験をこう振り返るのは、ベネッセグループ企業年金基金で常務理事兼運用執行理事を務める小川詞子氏だ。年金運用の世界で10年を超えるキャリアがあり、この11月には常務理事も兼任することになった同氏だが、年金基金に足を踏み入れたのは思いもよらぬところからだった。