連載 小倉邦彦の資産運用時事コラム 第37回 国内プライベート・デット投資の新機軸、企業年金が注目するニューバーガー 国内LBOローンファンドを考察する
2026年5月29日
はじめに:政府の「金融新戦略」は国内プライベート・デット・ファンドを支援育成
ニューバーガーは三井住友銀行と国内LBOローンで協業し、企業年金を含む機関投資家を対象にプライベート・デット・ファンドを立ち上げることを公表した。本取り組みは一部のメザニンローンファンドに止まっていた国内プライベート・デット投資を飛躍的に拡大させる可能性があり、それなりの利回りが確保された円建てインカム資産として企業年金の関心もかなり高いようだ。そこで今回の時事コラムでは、同社で日本プライベート・デット運用部長の藤田靖之氏にインタビューし、国内LBOローンファンドを立ち上げる背景や、国内LBOローンの市場動向、ファンドの概要等を伺うこととした。
政府は日本成長戦略会議が策定中の「金融新戦略」において、企業の大規模な成長投資に対応できるファンド等の国内での育成、適切なモニタリングを前提にした健全なプライベート・デット・ファンドの参入促進を、具体的な施策として掲げる予定である。その意味でも本件は政府の掲げる成長戦略、資産運用立国の取り組みに合致した極めてタイムリーな戦略になっている。