当シリーズでは、ニッセイ基礎研究所の経済研究部で主任研究員を務める窪谷浩氏が、米国の社会・経済の先行きを考える上で欠かすことのできないイベント、ニュースや経済指標をピックアップ。さまざまな切り口から分析・解説していく。
―――――――――――――――――――――――――
米国では連邦政府が発行する国債残高の上限額が法律で定められており、上限を超える資金調達はできない。連邦議会が法定上限の引き上げで合意できない場合や債務上限不適用期限の延長で合意できない場合には、財務省は議会が合意できるまで連邦債務残高が上限に抵触しないように時間稼ぎをするための「特別措置」を発動する。しかしながら、特別措置が時間切れとなり、財源が不足する場合は、米国債の利息支払いなどが不可能となるなど債務不履行(デフォルト)が発生する。1917年に債務上限が法定化されて以降、米国債残高の増加が続いているため、連邦議会は断続的に法定債務上限の変更を行っており、2001年以降に限っても21回変更された(図表)。
ピックアップ
よく見られている記事ランキング
-
貿易戦争時に金が輝く理由――今後の金市場を占う5つの要因を専門家が解説
Web限定 市場見通し 金 -
WTWが「資産運用フォーラム2025」を開催 年金資産運用の基礎知識を解説 オンデマンドでも配信
Web限定 企業年金 新任常務理事のための年金運用基礎講座 -
わかりやすい情報発信で従業員の制度理解を促進する ~日立建機企業年金基金~
Web限定 ファイナンシャルウェルビーイング 企業年金 -
歴史的な規模にまで積みあがった投機筋の円買いポジションはどうなる
Web限定 寄稿 市場見通し -
野村年金ニュース解説 市場の振り返り(2024年度第4四半期)
Web限定 企業年金 -
一時ドル円142円台も ドル安材料一服のなか、アジア通貨で相次いでドル安通貨高傾向が続いたワケ
Web限定 寄稿 市場見通し -
プライベートアセット 運用会社の買収動向【後編】
Web限定 企業年金 -
【前編】セミナーレポート「オルタナティブ投資の振り返りと今後の展望~プライベート・アセットを中心に」
Web限定 オルタナティブ セミナーレポート -
新任常務理事のための年金運用基礎講座
-
地域金融機関から注目集める新ソリューション「OCIO」とは何か?
Web限定 金融法人