米国の利下げや主要国の選挙、地政学的リスクの高まりなど、2024年のグローバル市場には不安要因が山積している。例年以上に市場を見通すことが難しくなっている今、債券をポートフォリオに組み入れる投資家は何に着目しどのような戦略をとるべきなのか。ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSGA)で債券運用グループのCIOを務めるマシュー・スタインウェイ氏に話を聞いた。
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ
グローバル債券&為替&キャッシュ運用グループ(FICC)担当CIO
マシュー・スタインウェイ (Matthew Steinaway) 氏
世界的なインフレ・好景気の反動が懸念されますが、急激な経済悪化には至らずソフトランディングとなる見通しです。米国におけるインフレ正常化とともに利下げが進むと見込まれており、同様の動きがほかの主要国にも広がっていくと考えられます。とりわけ欧州諸国は、米国よりも早いタイミングで利下げを進めるかもしれません。
米国の利下げは当初のコンセンサスよりも大幅に後ずれとなりそうですが、遅くとも年内には利下げサイクルに入ると予測しています。利下げ幅については、今年から来年にかけて150~200bp程度となるでしょう。
ピックアップ
よく見られている記事ランキング
-
連載 小倉邦彦の資産運用時事コラム第17回 大和ファンド・コンサルティング 今福リサーチフェローとプライベートアセット投資を徹底討論 【前編】
Web限定 プライベートアセット 寄稿 資産運用時事コラム -
オルインセミナーレポート 「金融政策の転換と為替市場の見通し ―日本は円安を止めることができるのか」
セミナーレポート 市場見通し -
野村年金ニュース解説企業年金の運用状況(2024年度第1四半期)
Web限定 企業年金 -
オルインセミナーレポート 「多様な分散がもたらす頑健なポートフォリオ構築のポイントは」
オルタナティブ セミナーレポート 企業年金 -
オルインセミナーレポート 「市場環境の変化に対応するポートフォリオ運用の考え方」
Web限定 オルタナティブ セミナーレポート プライベートアセット 債券 -
アライアンス・バーンスタインの運用責任者に聞く 銀行の自己資本強化で脚光浴びるプライベートデットの現在
Web限定 プライベートデット 市場見通し -
連載 小倉邦彦の資産運用時事コラム第9回 フォローの風に乗るプライベートデットの最新動向を探る後編:ダイレクトレンディングに関する井戸端会議 ~ 最新動向を議論する
Web限定 寄稿 資産運用時事コラム -
「Tokyo Asset Management Forum2022 Autumn」
開催レポート
運用会社の多様化でアセットオーナーの運用高度化を後押しするWeb限定 セミナーレポート -
注目を集める不動産新セクター、トリプルネットリース
Web限定 不動産 企業年金 金融法人 -
地域金融機関から注目集める新ソリューション「OCIO」とは何か?
Web限定 金融法人