メニュー
閉じる

連載 小倉邦彦のセミナーレポート
第4回 ニューバーガー・バーマン 
「オルタナティブ・イールドセミナー」

2023年12月27日
小倉 邦彦 /  『オルイン』シニアフェロー
元 三井物産連合企業年金基金 シニアアドバイザー

11月21日にニューバーガー・バーマンによる「オルタナティブ・イールドセミナー」が開催され、約30名の年金関係者が参加した。セミナーの冒頭、代表取締役社長の大平亮氏が主催者挨拶を行った。大平氏は同社が日本でのプライベート・アセット運用における最大手の1社として、多くの企業年金や金融法人、さらにGPIFを含む公的年金から3兆円近くのプライベート・アセット関連の受託実績があることに加え、今年3月、同社としては初めて日本の富裕層向けにプライベート・アセットへの投資機会の提供を開始したことを紹介。また11月に本社CEOと首相官邸を訪問し岸田首相と新NISA等に関し意見交換したこと等の説明があった。

その後、同社より担保付き短期ブリッジローン、プライベート・デット、スペシャルティ・ファイナンス他各オルタナティブ・イールド戦略(デット系のプライベートアセット)の説明があり、セミナーの後半では第一線で長年活躍されている企業年金の運用責任者3名をパネリストとして迎え、オルタナティブ・イールドへの取り組みを中心に、為替ヘッジ方針や各年金の抱える課題も含め幅広いテーマでパネルディスカッションが行われた。

各オルタナティブ・イールド戦略はドル金利上昇の恩恵もあり、それに伴うヘッジコストの上昇を吸収し、円ベースでも一定のリターンが期待できる戦略で年金のニーズも高いと思われること、また、パネルディスカッションは活発な議論が交わされ示唆に富む発言も多く、年金関係者の参考になると思われるので本レポートで概要を紹介したい。

ここから先は会員登録が必要です。

会員登録をされている方

小倉 邦彦

 『オルイン』シニアフェロー
元 三井物産連合企業年金基金 シニアアドバイザー

1980年三井物産株式会社入社。本社、広島支店、ドイツ(デュッセルドルフ)等にて経理、財務業務を担当後、1998年~2006年 本店プロジェクト金融部室長。
2006年~2009年 米国三井物産ニューヨーク本店財務課 GM。
2009年~2011年 本店財務部企画室 室長。
2011年~2013年 三井物産フィナンシャルサービス株式会社 代表取締役社長。
2013年~2017年 三井物産都市開発株式会社CFO。
2017年5月~2022年6月 三井物産連合企業年金基金 常務理事兼運用執行理事。
2022年7月~2023年3月 同基金シニアアドバイザー。

よく見られている記事ランキング