9月8日に東京ステーションホテルで日興アセットマネジメント主催によるセミナー「FOREWORD 2023」が開催された。セミナーは白井さゆり慶應義塾大学教授による国際経済や金融情勢に関する基調講演、同社専務執行役員兼CIO 楊 浩氏による「日本経済と金融市場の復活」と題したプレゼンテーションのほか、国内債券市場・株式市場に関する見方をポートフォリオマネージャーが会場で講演するという形で行われた。当日は台風接近前で降りしきる雨にもかかわらず約60名が参加し、当セミナーに対する投資家の高い関心を窺わせるものとなった。
本レポートでは債券と株式それぞれのポートフォリオマネージャーが分析した、「債券ならびに株式市場をどう見るか」についての概要をお伝えしたい。また、株式のパートでは投資家の関心の高い日本株を中心に、グロース株の運用者とバリュー株の運用者が別々にプレゼンテーションを展開、グロースとバリューという両極をなす運用手法を対峙させる形にしたのは、興味深い試みであった。