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連載 小倉邦彦の資産運用時事コラム
第2回 IMFが警鐘を鳴らすノンバンクの脆弱性

2023年5月10日
小倉 邦彦 /  『オルイン』シニアフェロー
元 三井物産連合企業年金基金 シニアアドバイザー

年金・機関投資家の運用関係者にとって身近な時事問題をテーマに、三井物産連合企業年金基金の前常務理事で、現弊誌シニアフェローの小倉邦彦が独自の視点で解説するコラム。今回は、最近、国際通貨基金(IMF)等のレポートで脆弱性が指摘されている「ノンバンク」にフォーカス。年金運用への影響を中心に解説します。


 

国際通貨基金(IMF)や金融安定理事会(Financial Stability Board、以下FSB)が最近相次いて投資ファンドやヘッジファンドを含むノンバンク金融仲介機関(Nonbank Financial intermediaries)の脆弱性に関するレポートを公開している。グローバル金融市場においてノンバンクの成長を支えてきた低金利や金融緩和の時代が終わり、金融政策の正常化が進んでいることが背景にあるようだ。今回はIMFFSBのレポートにおいて年金運用に関係すると思われる部分を紹介するとともに、年金運用にどのような影響があるかを考察したい。

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小倉 邦彦

 『オルイン』シニアフェロー
元 三井物産連合企業年金基金 シニアアドバイザー

1980年三井物産株式会社入社。本社、広島支店、ドイツ(デュッセルドルフ)等にて経理、財務業務を担当後、1998年~2006年 本店プロジェクト金融部室長。
2006年~2009年 米国三井物産ニューヨーク本店財務課 GM。
2009年~2011年 本店財務部企画室 室長。
2011年~2013年 三井物産フィナンシャルサービス株式会社 代表取締役社長。
2013年~2017年 三井物産都市開発株式会社CFO。
2017年5月~2022年6月 三井物産連合企業年金基金 常務理事兼運用執行理事。
2022年7月~2023年3月 同基金シニアアドバイザー。

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