伝統資産とは異なるリターン源泉や分散効果を求めて、国内投資家の間ではオルタナティブ投資への注目がますます高まっているが、各アセットクラスへのアクセスは容易ではなく、投資を検討するための基礎的な情報すら不足しているのが現状だ。本コーナーでは、オルタナティブ投資に特化した世界屈指の調査会社プレキンの協力のもと、広範にわたるオルタナティブ市場の現状と展望を豊富なデータから読み解いていく。
2022年はリスク資産にとって厳しい環境となっています。世界の公開株式市場が上半期に大きく下落した結果、分母効果によってポートフォリオに占めるプライベート資産の割合が押し上げられ、新たな投資余地が減少しています。市場の見通しには先行き不透明感が高まり、アロケーターはプライベート資産への資金配分ペースを減速させています。