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来週を考える | 2024.06.14

2024年6月14日
アリアンツ・グローバル・インベスターズ株式会社

金融政策の不透明感続く

欧州議会選挙の翌日、ユーロはやや弱い動きとなり、ユーロ圏の株式市場も軟化しました。債券市場では、ドイツ国債に対するスプレッドが拡大し、10年物フランス国債(OAT)に対するスプレッドは6週間ぶりの高水準に上昇しました。不透明感に拍車をかけている要因の一つは、フランス国民議会選挙の早期実施で、1回目の投票が早くも6月末に実施されます。EU議会選挙がだいたい予想通りの結果となった矢先のこの動きは、予期せぬ展開でした。ドイツの詩人ヘルマン・ヘッセの言葉をもじると、「このはじまりには、不思議な力は宿っていない」 と言えます。

経済環境もやや色あせ、弊社独自のグローバル・マクロ・グロース指数 は6カ月ぶりに下落しました。先進国の大半で経済データが悪化し、特に米国で顕著な悪化を見せました。新興国市場の数字も軟化し、中国のマクロ経済指標は3四半期ぶりに下落しました。この調整はブラジル、インド、トルコ、メキシコ、ロシアにも及び、世界の消費者心理と景況感も若干落ち込みました。唯一の歓迎すべき例外は、ユーロ圏とスウェーデンでした。


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