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来週を考える | 2024.03.29

2024年3月29日
アリアンツ・グローバル・インベスターズ株式会社

FRBの利下げを待つアジア

米国の政策金利引き下げに対する市場の期待は、1月と2月のインフレが予想を上回る強さを見せたことで、この2カ月で後退しました。3月の連邦公開市場委員会(FOMC)のドットチャートでは、今年75ベーシスポイント(bp)の利下げ幅の見通しは変わらなかったものの、2024年と2025年の利下げ回数の見通しは減りました。現在のところ、市場も米連邦準備制度理事会(FRB)も今年の利下げ予想を維持していますが、最初の利下げ時期は(6月に)後ろ倒しとなり、2024年に予想される緩和の程度は縮小しています。

弊社では、米CPIの住居費上昇率は、市場の住宅賃料が示すディスインフレのトレンドに遅行しながら追随し、引き続き前年比ベースで減速する可能性が高いと見ています。また、1月の帰属家賃(OER)が予想に反して前月比で上昇したことについては、労働統計局がOER算出において一戸建て住宅の比重を重くする変更を行ったことによる一過性のゆがみと捉えています。労働市場では、ここ数カ月、前月比の雇用者数の伸びが予想を上回る強さを見せているにもかかわらず、賃金の伸びは労働市場の需給環境の正常化を背景に減速しています。


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