来週を考える | 2024.03.08
2024年3月8日
アリアンツ・グローバル・インベスターズ株式会社
あまりにも完璧すぎる状況
世界の株式は、過去最高を更新しています。S&P 500種株価指数は2月に5,000を超え、日本の日経平均株価は1990年代のバブル崩壊前の水準に戻りました。DAXは、1万8,000に向けて積極的な動きを見せており、ユーロ・ストックスも過去最高をうかがう展開となっています。もちろん、すべての株式市場が上昇したわけではなく、下落に見舞われたところもあります。しかし全般的には、投資家は意欲的にリスクを取ろうとしているように見受けられます。ビットコインは2月中に天井知らずに上昇しました。ダイヤモンドなどの貴石の指数も上昇を続け、米国の宝飾品と時計の価格指数も上昇しました。通常、このような環境では債券市場が悪化するはずですが、今回はそうなりませんでした。10年物ドイツ国債と米国債はここ1、2週間ほとんど動きがなく、利回りはほぼ横ばいで推移しました。
興味深いことに、通常は危機の指標となる金はここ数年、明らかに銅をアウトパフォームしており、金価格は1トロイオンスあたり2,000米ドルを超える水準で落ち着くように思われます。これも、過去最高の一例です。とはいえ、銅価格の低迷は、経済活動が減速しつつあることを示している可能性があります。
アリアンツ・グローバル・インベスターズ株式会社
週次・月次レポート
– 来週を考える
– 日本株月次レポート
– 月次マルチアセットレポート
ピックアップ
よく見られている記事ランキング
-
野村年金ニュース解説 市場の振り返り(2024年度第3四半期)
Web限定 企業年金 -
オルタナティブ投資 発展の歴史 第7回 プライベートエクイティの発展(前編)
Web限定 オルタナティブ 寄稿 -
利上げが進む今こそ再考したい 国内債券の投資意義と2025年の市場見通し
Web限定 債券 金利 -
野村年金ニュース解説 確定拠出年金専用ファンドの動向(2024年12月)
Web限定 企業年金 -
連載 小倉邦彦の資産運用時事コラム 第22回アセットオーナープリンシプルで注目を集めるOCIOを徹底解説 後編:DB運用責任者がOCIOについて語る(仮想座談会)
Web限定 寄稿 資産運用時事コラム -
連載 小倉邦彦の資産運用時事コラム 第22回アセットオーナープリンシプルで注目を集めるOCIOを徹底解説 前編:OCIOの基礎知識~多様な形態、採用するメリット、日本ではなぜ普及が進まないのか?
Web限定 寄稿 資産運用時事コラム -
【PR】PGIMジャパンパラダイムシフトを起こす次世代スター企業を発掘 売却も辞さないメリハリ効いたアクティブ株式運用
PR プライベートアセット 企業年金 -
リレーコラム データサイエンスの新地平
~オルタナティブデータ活用最前線~
第8回 「TVメタデータ」によって可能になるトレンド・シグナルの可視化
Web限定 寄稿 株式 -
注目を集める不動産新セクター、トリプルネットリース
Web限定 不動産 企業年金 金融法人 -
地域金融機関から注目集める新ソリューション「OCIO」とは何か?
Web限定 金融法人