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欧州中央銀行理事会 | 3月7日の見通し

2024年3月6日
アリアンツ・グローバル・インベスターズ株式会社

ECBにとって忍耐は美徳

欧州中央銀行(ECB)にとって、早すぎる利下げのリスクは、遅すぎた場合のリスクを上回ると弊社は考えます。1月25日のECB理事会の議事要旨は、同行の警戒感を反映しており、そのアプローチがその後に変化した可能性は低いと思われます。実際、現在の物価や賃金の推移は、金融政策が直ちには変更されないことを示唆しています。

ドイツのインフレは2月に入り低下し、消費者物価指数は+2.5%2(1月は+2.9%)となりました。しかし、コアインフレは+3.4%で安定しており、ECBの物価安定目標からはまだ遠い状況です。同様の傾向は、ユーロ圏全体でも見られます。2月のインフレ総合指数(HICP:消費者物価指数3)は前年同月比+2.6%となり、1月の+2.8%から減速しました。一方、コア部分は1月の+3.3%に対し、2月は+3.1%でした。主な圧力要因となったサービスのインフレは高止まりしています(1月の4.0%に対し、2月は+3.9%)。サービスのインフレは、今後数カ月にわたり注目すべき重要な要素です。


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