金融政策分析レポート「セントラル・バンク・ウォッチャー:ギアシフトを図る中央銀行」
2023年1月13日
ロベコ・ジャパン株式会社
2022 年は金融政策の動向が注目された年となりましたが、2023 年はさらに興味深い動きが観察される見通しです。ここ最近、主要な中央銀行の中では、日本銀行がギアをシフトしました。日本においても賃金の伸びが諸外国と同様の傾向をたどるようになれば、日銀が追加的な引き締め策を講じることも十分想定され、その場合、世界中の債券市場に影響が及ぶ可能性があります。
これに対して、FRBとECB(近い将来に量的引き締め(QT)の流れに乗る意向)は、足元で引き締めサイクルのペースを落としています。その結果、政策金利は初春(FRB)から晩春(ECB)にかけてピークに達すると見られます。目先の数四半期よりもさらに先を展望した場合、経済成長が(持続的に)弱含み、インフレ圧力が後退する環境において、金融政策を長期にわたって大幅にインフレ抑制的な状態に据え置くことは、困難になりうると考えています。要点
- FRB:異なるフェーズへ
- ECB:正念場を迎える
- 中国人民銀行:的を絞った強力な政策
- 日本銀行:サプライズにあらず
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