連載 小倉邦彦の資産運用時事コラム 第42回 プライベートアセットにおけるオープンエンドとセカンダリー投資を徹底解説 後編「企業年金は何故セカンダリー投資を選好するのか?」~ハミルトン・レーン/明治安田アセットマネジメント年金運用セミナーにおけるNFRC古池シニア・コンサルタントとの対談より~
はじめに
確定給付企業年金(DB)におけるプライベートアセット投資に関する最近の顕著な傾向は、オープンエンド型ファンドとセカンダリー投資の増加であろう。オープンエンド型ファンドは、従前より実物資産のインフラや不動産においては、日本では導入の経緯もあり主体になっていたが、足元ではプライベートエクイティ(PE)やプライベートデット(PD)でもオープンエンド型ファンドが徐々に増えている。セカンダリー投資はPEではプライマリー、共同投資と並びそれなりのシェアを占めており、DBではセカンダリーファンドを選好する傾向が以前より強かったと言える。さらに、プライマリーに比べてリスク・リターン効率が高く、ファンド期間が相対的に短いセカンダリーファンドは、実物資産のインフラや不動産、PDでもファンド数が徐々に増加傾向にある。
ハミルトン・レーンと明治安田アセットマネジメント(以下、MYAM)は、新たに日本で募集を開始するオープンエンド型でセカンダリー特化のPEファンドに関するセミナーを10月14日に大阪、16日に東京で開催した。
同セミナーにおいて筆者はNFRC古池シニア・コンサルタントと、「PEにおけるオープンエンドとセカンダリーの活用」とのタイトルで対談した。前編では対談におけるオープンエンド型ファンドとクローズドエンド型ファンドの相違点や、何故DBがオープンエンド型ファンドを選好するのかといった点、オープンエンド型ファンドに投資をする際の留意点に関する議論を紹介した。後編ではセカンダリーファンドにおける従来型のLP-LPとGP主導型の相違点や、何故DBがセカンダリーファンドを選好するのか、さらにはセカンダリーファンドに投資をする際の留意点に関する議論を紹介していきたい。
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