多くの確定給付企業年金(以下DB)が毎年強い関心を寄せている、JPモルガン・アセット・マネジメントによる企業年金運用動向調査に関し、個別に調査結果を説明いただいた。他社の調査と異なり、同社では営業担当者が直接DBを訪問、対面でのヒアリング調査を実施するので、その正確性・信頼性は従前より高い評価を得ている。質問項目も足元の市場環境を反映したものが多く、今回も資産配分のトレンドの変化や年金運用が抱える課題が的確に理解できる内容になっている。
今回の調査結果では、長期金利の上昇が進むなかで、金利上昇リスクを抑制しつつ安定したリターンを確保するために、過渡的な措置として有期型一般勘定(GIC)や国内債券バイ&ホールドを活用しながら、戦略的に円債に回帰しつつあるDBの動向が確認できた。オルタナティブは引き続き緩やかながらも拡大を続けており、2026年3月末の政策アセットミックス(政策AM)ベースでの資産配分は24.6%になった。10年前の2016年3月末は15.6%であったので、この10年間でオルタナティブはほぼ1.6倍に増加したことになる。