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年金を含む資産データ「一元化」は夢物語? 
自民党「デジタルニッポン2025」の曖昧な書きぶり

2025年6月16日
川辺 和将 /  金融ジャーナリスト

自民党がこのほど、年金を含む個人資産データの「見える化」の促進と、分野横断的なデータ連携に向けた制度整備を政府に提言しました。金融庁が音頭を取り、預金、証券、保険と合わせて国民一人ひとりが自分の資産状況を一元的に確認・管理できる環境を整備するよう迫っています。データ連携については現状、業界ごとに進捗のバラツキが目立っていますが、果たして計画に実現可能性はあるのでしょうか――。

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川辺 和将

 金融ジャーナリスト

毎日新聞社に入社後、長野支局で警察、経済、政治取材を、東京本社政治部で首相官邸番を担当。金融専門誌の当局取材担当を経て2022年1月に独立し、主に金融業界の「顧客本位」定着に向けた政策動向を追いつつ官民双方の取材を続けている。株式会社ブルーベル代表。東京大学大学院総合文化研究科(比較文学比較文化研究室)修了。