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大和ファンド・コンサルティング『アナリスト・インサイト』 
プライベートアセット 運用会社の買収動向【前編】

2025年5月2日
廣瀬 明徳 /  大和ファンド・コンサルティング ファンド調査部 シニアアナリスト

1. エグゼクティブ・サマリー

過去25年間で、プライベートアセット(以下、PA)運用は著しい拡大を遂げてきた。そのような中、昨年12月に世界最大級の資産運用会社であるBlackRockが、プライベートクレジット(以下、PC)の大手であるHPS Investment Partners(以下、HPS)を買収すると発表した。PCは金融機関の貸出が伸び悩む中で急成長している投資分野であり、投資家にとって安定したインカムリターンを得る手段として高い人気がある。BlackRockはHPSの買収を通じて、この成長分野における運用資産の拡大や顧客基盤の強化を目指している。伝統的な資産運用会社がPA領域に進出する象徴的な出来事である。

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廣瀬 明徳

 大和ファンド・コンサルティング ファンド調査部 シニアアナリスト

山一證券入社。1992年、山一投資顧問年金運用部で内外債券運用に従事。2001年、大和総研入社、投信評価研究所に勤務(その後大和ファンド・コンサルティング転籍)。ファンドアナリスト業務に従事。
京都大学経済学部非常勤講師、青山学院大学大学院国際マネジメント研究科非常勤講師を歴任。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。