PGIMジャパン主催によるセミナーが2024年11月21日に開催された。同社の國澤太作社長による開会挨拶に続き、第一部ではPGIMフィクスト・インカムで米国チーフ・エコノミストを務めるトム・ポルセリ氏より「米国経済の見通し」が語られ、第二部ではPGIMフィクスト・インカムの共同チーフ・インベストメント・オフィサー(CIO)であるグレゴリー・ピータース氏より「グローバル債券市場の見通しと投資機会」についての説明があった。
11月5日の米大統領選挙でトランプ氏が当選、上下両院も共和党が勝利する「Red Sweep」シナリオ実現を受けて、市場では既にトランプトレードが進み、1月から始まる「トランプ2.0」による移民政策や関税引き上げ等の政策実施を、市場が緊張感を持って注視している中でのセミナー開催であったので、参加者の関心も極めて高かったようだ。
また、第三部ではPGIMリアルエステートの共同CEO兼グローバルCOOであるキャシー・マーカス氏より「グローバル不動産市場の見通しと投資機会」と題して、底打ちの気配を見せ始めた海外不動産市場に関する説明があった。米国を始め長期金利の上昇でしばらく低迷していた不動産市場であるが、反転の兆しも見え始めエントリーポイントを探り始めた投資家もいる中で、こちらも参加者の関心を引いていたようである。
今回のセミナーはいずれもテーマが時宜を得たものであり、米大統領選挙から約2週間後の開催とタイミングもよかったことから、企業年金関係者を中心に約110名が参加。会場は満席に近い状態であった。