毎夏の恒例ともいえる「UBS夏季投資セミナー」の東京での開催が8月2日に約40名の年金関係者を集めて実施された。UBSアセット・マネジメント(日本)のキース・トゥルーラブ社長による開会挨拶に続き、セッション1ではUBS SuMi TRUSTウェルス・マネジメントで日本地域CIO兼日本経済担当チーフエコノミストを務める青木大樹氏が「決断の時―2024年後半の市場展望と投資戦略」とのタイトルで、金利・為替等の市場動向や米大統領選挙の結果がもたらす影響、地政学リスクの情勢等、参加者の関心が極めて高いテーマを網羅的に解説。
そしてセッション2では、UBS アセット・マネジメント(米国) 不動産&プライベート・マーケッツの食糧&農業部門にて共同投資責任者を務めるダニエル・E・マーレイ氏が、「米国農地への投資意義」と題して、安定したリターンから最近日本でも注目を集めるようになった米国農地戦略について紹介した。
セッション1は、日銀の利上げやFRBの利下げ期待から為替市場で大きく円高が進む最中に実施され、さらにテレビ東京の「Newsモーニングサテライト」でもおなじみの青木氏による講演とあって、参加者の高い関心を集めていた。またセッション2は、従来型のインカム系プライベートアセットである不動産やインフラ、プライベートデットとは異なる資産クラスとして年金関係者の注目を集めている農地戦略を運用者自らが説明するということで、参加者から高い興味が寄せられていた。