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グローバル債券マクロ・アウトルック:海峡封鎖解除後の展望

2026年6月30日
ロベコ・ジャパン株式会社


<要点>

  • ホルムズ海峡の封鎖解除は市場環境のリセットを意味しない
  • 金融政策はもはや追い風ではない
  • 高い利回りがリターンの下支え要因に

ニュースの流れは引き続きヘッドラインが主導する形となっていますが、イランと米国の間で和平合意が署名される結果となりました。もっとも、ホルムズ海峡の封鎖解除に伴い、市場環境はリセットされ、イラン戦争前の状態に戻るのでしょうか。

市場が注目するテーマの中で、人工知能(AI)関連の設備投資ブームや財政支出の拡大などのテーマについては、リセットされる公算が大きいものの、その他のテーマについては、2月の状態に戻る可能性は比較的低いと見られます。その一例は物価動向であり、インフレの水準と安定性に関する見通しは、二次的影響が生じるリスクや、危機再燃というテールリスクが払拭されない点を踏まえると、速やかに元に戻るとは考えにくい状況です。

各資産クラスの間では、おそらくこのような状況を反映して、値動きの連動性が弱まりつつあります。債券市場では、インフレと金融政策に対する慎重な見方が相対的に強く、水準調整の動きが見られるのに対して、株式市場とクレジット市場では、比較的穏健な展開が織り込まれています。米国では、労働市場関連の指標が予想以上に堅調で、抑制的な金融政策が長期化する見通しが強まる一方で、資金調達コストの上昇と高水準の政府債務残高が、追加的な圧力となっています。


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