金融政策分析レポート「セントラル・バンク・ウォッチャー:独自の路線を進む中央銀行」
2024年12月27日
ロベコ・ジャパン株式会社
<要点>
- 米連邦準備制度理事会(FRB):利下げペースの減速
- 欧州中央銀行(ECB):方向性の設定
- 中国人民銀行(PBoC):財政面でのサポート
- 日本銀行:波風を立てずに
主要中央銀行は、今後数カ月間の金融政策の枠組みについてそれぞれ異なる路線を描いています。FRBは12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)において、年明け後も利下げ路線を継続するものの、緩和のペースは減速するとの見通しを明確にしました。新政権による関税政策の詳細や、それがインフレに及ぼす影響が不透明であることが、ペースダウンの一因と考えられます。
この不透明感は、米国外においても、さまざまな形で影響を及ぼしています。例えば、中国人民銀行(PBoC)は、経済成長見通しに影を落とす別の要因への対応に追われ、追加緩和の方向に進む可能性が高いようです。また、ECBにとっては、米国との間の潜在的な関税の問題が、経済成長見通しの不確実性をさらに高めています。ユーロ圏のインフレ率は、通商政策の行方によっては小幅な上昇圧力を受ける可能性があるものの、それでも政策目標の水準に向けて低下していると見られ、中立金利の水準、あるいはそれ以下の水準への利下げは現実的であると考えられます。
◆ レポート全文のダウンロードはこちら ◆
お問い合わせ
ロベコ・ジャパン株式会社 営業部
TEL 03-4589-5570
Eメール japan.sales@robeco.com
ウェブサイト www.robeco.jp
ピックアップ
よく見られている記事ランキング
-
日銀1月会合「利上げ判断」で嵐は起こるか?「歴史的な凋落劇」を引き起こした24年7月31日の利上げと徹底比較!
Web限定 寄稿 市場見通し -
野村年金ニュース解説 SRT、CRT、あるいはリスクシェアリング取引の投資機会と留意点
Web限定 企業年金 -
利上げに動く日銀に市場はどう反応したか。米CPI発表後の動静も解説
Web限定 寄稿 市場見通し -
オルタナティブ投資 発展の歴史 第5回 最近のオルタナティブ投資事情(後編)
Web限定 オルタナティブ 寄稿 -
投資家必見! 2025年マーケット展望
2025年、世界を揺るがすトランプ関税。日本の投資家が備えるべきリスクシナリオとは…
第一生命経済研究所・永濱利廣氏に聞くWeb限定 市場見通し -
連載 小倉邦彦の資産運用時事コラム 第22回アセットオーナープリンシプルで注目を集めるOCIOを徹底解説 前編:OCIOの基礎知識~多様な形態、採用するメリット、日本ではなぜ普及が進まないのか?
Web限定 寄稿 資産運用時事コラム -
野村年金ニュース解説 企業年金の運用状況(2024年度4月~12月)
Web限定 企業年金 -
投資家必見! 2025年マーケット展望
2025年、世界経済と金融市場のキーワードは「緩やか」 一方、トランプ政策次第でどう変わる?
楽天証券経済研究所・愛宕伸康氏に聞くWeb限定 市場見通し -
【PR】アリアンツ・グローバル・インベスターズ・ジャパン債券絶対収益型戦略の“新航路” トレードファイナンスで債券ポートの安定化を図る
PR オルタナティブ 企業年金 -
地域金融機関から注目集める新ソリューション「OCIO」とは何か?
Web限定 金融法人