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プライベートエクイティファンドの規模とパフォーマンスの関係

オルタナティブ投資のグローバルトレンド
2022年9月2日

低金利と高ボラティリティな市場環境を受けて、国内投資家の間ではオルタナティブ投資への注目がますます高まっているが、各アセットクラスへのアクセスは容易ではなく、投資を検討するための基礎的な情報すら不足しているのが現状だ。本コーナーでは、オルタナティブ投資にした世界屈指の調査会社プレキンの協力のもと、広範にわたるオルタナティブ市場の現状と展望を豊富なデータから読み解いていく。

ここ数年で、プライベートエクイティ(PE)はパフォーマンスの優れたアセットクラスの1つに成長しました。プレキンのデータによると、2021年9月までの1年間におけるPEの内部収益率(IRR)は47%に上りました。期間を遡り2021年9月までの5年間でみると、PEIRR21%で、オルタナティブの中で最もパフォーマンスの良いアセットクラスです。

なお、資金は大規模ファンドに集中する傾向にあります。資金調達市場に占める規模上位10ファンドのシェアは、2017年は20%強程度でしたが、2021年には30%超に拡大しています。大規模ファンドは、大型ディールへの参加や人材獲得面で、小規模ファンドよりアドバンテージがあります。一方で、小規模ファンドは、大規模ファンドにとっては市場規模が小さすぎるニッチな分野や、ハイリスク・ハイリターンのセクターへの投資が可能です。そこで本レポートでは、 PEファンドの規模とパフォーマンスの間にどのような関係があるのかを探るべく、規模別にファンドのパフォーマンスを検証します。

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