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韓国輸出急拡大が示す世界経済の潮流と日本株・円相場の行方

第一ライフ資産運用経済研究所・藤代氏が解き明かす「経済の舞台裏」
2026年7月8日

国内外の経済・金融市場が不透明感を増す中、今後を見通すためのポイントはどこにあるのでしょうか。第一ライフ資産運用経済研究所・経済調査部で主席エコノミストを務める藤代宏一氏に解説していただきます。

※本稿は、7月1日掲載の第一ライフ資産運用経済研究所 経済調査部 主席エコノミスト、藤代 宏一氏のレポート「驚異的な伸び 韓国の輸出そして株価」を抜粋・再編集したものです。

要旨

日経平均株価は先行き12ヶ月72,000円程度で推移するだろう

USD/JPYは先行き12ヶ月155円程度で推移するだろう

日銀は政策金利を26年12月に1.25%とした後、28年央までに2.0%とするだろう。

FEDはFF金利を、年内は3.75%で据え置くだろう。

  • 株式市場ではAI・半導体の需要動向がきわめて重要になっている。過去数ヶ月、グローバルな株式市場で注目を集めているのはメモリである。その生産集積地である韓国の経済指標が重要性を増している。

  • 本日発表された6月の貿易統計によるとドル建て輸出金額は前年比+70.9%と著しい増加を記録した。もちろん、増加をけん引したのは半導体であり、その伸び率は同+199.5%と凄まじかった。5月時点において輸出物価は全体が前年比+46.9%、半導体は同+181.3%と急速に切り上がっており、価格と数量の両面で活況が窺える。

図表
  • 韓国株(KOSPI)を巡っては、個人投資家の熱狂により過熱感を帯びているとの指摘が多い。実際、レバレッジ型ETFの存在感が増すなか、ボラティリティが高まっている。もっとも、輸出金額と株価には過去から一定の連動性があり、それは現在も大きく崩れていない。この尺でみた株価は、輸出増加という裏付けを伴っており、バブルであるとの指摘は必ずしもあてはまらない。
図表

藤代 宏一

藤代 宏一

第一ライフ資産運用経済研究所 経済調査部 主席エコノミスト

2005年に第一生命保険に入社し、2008年にみずほ証券へ出向。2010年に第一生命経済研究所出向を経て、内閣府経済財政分析担当へ出向。2年間にわたり経済財政白書の執筆、月例経済報告の作成を担当。2012年に第一生命経済研究所に帰任。その後、第一生命保険より転籍し、早稲田大学大学院経営管理研究科修了(MBA、ファイナンス専修)。2023年4月より現職。参議院予算委員会調査室客員調査員(2018年)/日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)