Part2では2022年にリバランスルールに抵触した2つの企業年金にスポットを当てる。本稿では許容乖離幅からのズレから政策AMの変更を予定する出光企業年金基金の泉泰弘氏に話を聞いた。
出光企業年金基金
出光企業年金基金
政策AMとリバランスルールは可変と捉え
目標に合わせて柔軟に変化させる
――まず貴基金の概要と、2022年度の運用状況の振り返りからお願いします。
出光企業年金基金の運用資産残高は1020億円(2022年9月時点)、予定利率は2.5%、目標リターンは2.8%に設定しています。政策AMの内訳は、グローバル債券が52%、グローバル株式が16%、オルタナティブは30%、一般勘定その他が2%です(図)。
2022年度は伝統資産の株式と債券が不調でしたが、プライベートアセットが好調でパフォーマンスに貢献しています。特に年度の前半は、プライベートエクイティ、プライベートデット、不動産やインフラが収益を稼いでくれました。
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