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連載 小倉邦彦の資産運用時事コラム
第18回 アセットオーナー・プリンシプルや「見える化」、資産運用ガイドライン改定にDBはどう対応すればよいのか? 【後編】~DB関係者による仮想座談会~

2024年8月29日
小倉 邦彦 /  『オルイン』シニアフェロー
元 三井物産連合企業年金基金 シニアアドバイザー

はじめに

前編でも述べた通り、アセットオーナー・プリンシプル(以下「AOプリンシプル」)は原案に対するパブコメを725日に締め切り、8月下旬~9月上旬には策定される見込みである。また、資産運用立国実現プランやAOプリンシプルを受けてのDBの「加入者のための他社と比較できる見える化(以下「見える化」)」や「確定給付企業年金に係る資産運用関係者の役割及び責任に関するガイドライン(以下「資産運用ガイドライン」)」改定に関しては、社会保障審議会企業年金・個人年金部会で3月から5月にかけて議論され、その方向性について部会で了承されたところである。

DB関係者ではAOプリンシプルや「見える化」あるいは「資産運用ガイドライン」改定により現下の体制が大きく変わるものでないという理解はあるものの、AOプリンシプル受け入れの是非や「見える化」の範囲やその影響についての関心、課題認識が強いこともあり、DB関係者が本件に関しどのような問題意識を持っているのか、どのように対応しようとしているのかを仮想座談会の形を借りて解説することにした。

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小倉 邦彦

 『オルイン』シニアフェロー
元 三井物産連合企業年金基金 シニアアドバイザー

1980年三井物産株式会社入社。本社、広島支店、ドイツ(デュッセルドルフ)等にて経理、財務業務を担当後、1998年~2006年 本店プロジェクト金融部室長。
2006年~2009年 米国三井物産ニューヨーク本店財務課 GM。
2009年~2011年 本店財務部企画室 室長。
2011年~2013年 三井物産フィナンシャルサービス株式会社 代表取締役社長。
2013年~2017年 三井物産都市開発株式会社CFO。
2017年5月~2022年6月 三井物産連合企業年金基金 常務理事兼運用執行理事。
2022年7月~2023年3月 同基金シニアアドバイザー。

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