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プライベートクレジット:満期の整合性 ― 格付債とエバーグリーンファンド

2025年5月15日
KBRA(Kroll Bond Rating Agency)

マチュリティ・マッチング ― 格付債とエバーグリーンファンド

近年、エバーグリーンファンドはプライベート・クレジット資本の中でシェアを増大させてきている。従来のクローズドエンドファンドとは異なり、エバーグリーンファンドは期限の定めのない恒久的な(パーペチュアルな)構造を持っている。これらのファンドは通常、新規投資家による定期的な出資を認め、既存投資家に対しては所定の通知期間やファンドレベルのゲート(償還制限)を条件として、定期的な償還を可能としている。

KBRAでも最近、プライベート・クレジットのエバーグリーンファンドに対するフィーダーファンド格付債に関する格付依頼が増加している。
従来のクローズドエンドファンドは、一般的に投資家に対して償還オプションを提供する必要がなく、ファンドの存続期間は通常、関連するフィーダーファンド格付債の存続期間と一致している。それに対し、エバーグリーンファンドは定期的な投資家の償還に対応するための流動性を提供しなければならず、ファンドの無期限の存続期間と、格付債の法的な満期の間にはミスマッチが存在する。

本KBRAレポートでは、こうした課題について検討することを目的としている。同様の検討事項は、複数のファンドに投資するCollateralized Fund Obligation(CFO)にも適用可能であり、その中にはエバーグリーンファンドとして構成されたファンドが1つ以上含まれる場合もある。

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