DBとDCはどのように両立可能か米国のDCの最新事情に迫る
2025年12月1日
日本では長らく続いたデフレ環境が終わりを迎え、インフレ環境が訪れている。しかし、多くの企業で賃上げが実施されているものの、いまだ物価高の水準に追い付いているとは言えない状況だ。確定給付型年金(DB)の給付改善が金融庁の「プログレスレポート2025」でも触れられていることは周知のとおりだ。
その中で、確定拠出型年金(DC)と併用している企業では、両者を合わせて制度設計の再検討も必要になってくるだろう。
では、DCの本場である米国の最新事情はどのようになっているのだろうか。DBからDCへの転換が続くイメージのある米国だが、DC商品へのオルタナティブ資産の組み入れに際しては、DBの担当者の知見が生かされているという。
米国のDB・DCの最新事情や、DCの指定運用方法として広く浸透する「ターゲット・デート・ファンド」、DCでのオルタナティブの採用など、幅広いテーマについて、ティー・ロウ・プライスのマルチ・アセット運用部門におけるターゲット・デート戦略統括責任者のワイアット・リー氏に聞いた。