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日本企業の高いポテンシャルを
プライベート・エクイティ・ファンドで引き出す

2021年8月18日

「オルイン」の制作現場から、編集部の印象に残った取材をピックアップ。本誌では紹介しきれない多種多様な論点を、オルインWebで余すところなく公開します。

第1回はVol.60特集「今こそBuy Japan!」にご登場いただいたカーライル・ジャパンで代表兼マネージング・ディレクターの山田和広氏。国内プライベート・エクイティ(PE)市場の動向や展望について取材した模様を、ロングインタビューで紹介します(取材日:2021年5月17日)。

カーライル・ジャパン
代表兼マネージング・ディレクター
山田 和広氏


――はじめに、これまでの国内PE市場の歴史を振り返っていただけますか。


日本のPE1990年代後半から国内のジェネラル・パートナー(GP)によって市場が形成されていきました。そこに2000年、外資系ではじめて当社が日本法人を設立し、翌年には日本企業に特化したバイアウト・ファンドの運用をスタートしました。第1号ファンドのサイズは約500億円で、これは当時の市場規模とほぼ同じです。つまり日本のPE市場の規模が一気に倍増したのです。

しかし、日本法人の立ち上げ当初は投資経験があるプロフェッショナルは皆無でした。なぜなら、日本は他地域と違って言語や商習慣の壁があり、海外の投資ノウハウをそのまま活かせる市場ではなかったからです。

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