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連載
オルタナティブ投資のグローバルトレンド

第2回 国内プライベートアセット市場が抱える課題
2021年7月21日

低金利と高ボラティリティな市場環境を受けて、国内投資家の間ではオルタナティブ投資への注目がますます高まっているが、各アセットクラスへのアクセスは容易ではなく、投資を検討するための基礎的な情報すら不足しているのが現状だ。本コーナーでは、オルタナティブ投資に特化した世界屈指の調査会社プレキンの協力のもと、広範にわたるオルタナティブ市場の現状と展望を豊富なデータから読み解いていく。

 

近年、日本の投資家の間でもオルタナティブ投資が浸透しつつあります。プレキンの調査によると、国内機関投資家の3分の2が、少なくとも1つのオルタナティブアセットに投資していることがわかっています。しかしながら、海外のプライベートアセットに投資をする投資家は多々見られるものの、国内のプライベートアセットに投資をしている投資家は、まだ限定的です。

伝統資産ではホームカントリーバイアスが目立つ中、プライベートアセットではなぜ日本が見過ごされているのでしょう? プレキンでは日本の機関投資家が国内のプライベートアセットに投資するにあたっては、①市場規模、②情報インフラ、③公正価値の3点が鍵だと認識しています。本稿ではこれらの課題について、現状と今後の見通しを考えます。

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