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「外国人受け入れが年金問題を救う」は本当か? 厚生労働省が踏み込んだ”センシティブな議論”の中身とは

2025年9月26日
川辺 和将 /  金融ジャーナリスト

厚生労働省社会保障審議会は9月4日、第106回年金数理部会を開き、外国人の受け入れが公的年金財政の安定性にどのような影響を及ぼすかについて議論が行われました。基調講演で登壇した専門家は、外国人の働き手をその家族とともに積極的に受け入れることで、長期的にみて公的年金財政の負担が減少するとの分析を紹介。参加した有識者委員からは、排外主義的な論調の広がりを念頭に、制度の支え手として外国人を受け入れる意義について、国民に広く理解を共有すべきといった声が上がりました。

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川辺 和将

 金融ジャーナリスト

毎日新聞社に入社後、長野支局で警察、経済、政治取材を、東京本社政治部で首相官邸番を担当。金融専門誌の当局取材担当を経て2022年1月に独立し、主に金融業界の「顧客本位」定着に向けた政策動向を追いつつ官民双方の取材を続けている。株式会社ブルーベル代表。東京大学大学院総合文化研究科(比較文学比較文化研究室)修了。