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大和ファンド・コンサルティング『コンサルタントの眼』 
大学資産運用の課題 ~アセットオーナー・プリンシプルを指針とした資産運用~【後編】

2025年9月5日
島倉 良知 /  大和ファンド・コンサルティング 年金運用コンサルティング部シニアコンサルタント

※前編は下記URLからご覧いただけます。
https://al-in.jp/21255/

3. 資産運用の現状と課題

ここで私立大学を例にとり資産運用状況を概観しよう。国内の私立大学全体の資産運用残高は、2016年度末の8兆2,500億円から2023年度末の10兆円へと趨勢的に増加傾向にある(図表10)。これは年平均にして2.84%増とそれほど高率とは言えないが、教育研究活動等に充てるインカム収入を毎年確保しながら資産運用を行う大学の実情を考えると、相応の伸びを見せていると評価できよう。

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島倉 良知

 大和ファンド・コンサルティング 年金運用コンサルティング部シニアコンサルタント

1999年大和證券入社。クオンツ開発部、グローバル・マーケッツ運用部において、リスクモデルの開発や証券自己運用業務に従事。大和総研ビジネス・イノベーションを経て、2017年大和ファンド・コンサルティングに転籍。企業年金・事業会社・学校法人・金融法人・財団法人などに対する投資助言・投資一任業務に従事、現在に至る。