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大和ファンド・コンサルティング『コンサルタントの眼』 
大学資産運用の課題 ~アセットオーナー・プリンシプルを指針とした資産運用~【前編】

2025年8月29日
島倉 良知 /  大和ファンド・コンサルティング 年金運用コンサルティング部シニアコンサルタント

1.はじめに

昨年8月の政府によるアセットオーナー・プリンシプル策定を背景に、本邦大学の資産運用に対する意識に変化の兆しが見られる。大学もアセットオーナーの一翼を担う主体として遵守すべき原則が定められたのだが、一般に大学の資産運用は現代ポートフォリオ理論をベースとする企業年金や金融機関等のそれと比べ、まだまだ組織体制や専門性の面で充実の余地があるのではないか。以下では、大学の経営や資産運用の現状を踏まえ、今後、高度化/充実化を図るための課題について概観してみる。

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島倉 良知

 大和ファンド・コンサルティング 年金運用コンサルティング部シニアコンサルタント

1999年大和證券入社。クオンツ開発部、グローバル・マーケッツ運用部において、リスクモデルの開発や証券自己運用業務に従事。大和総研ビジネス・イノベーションを経て、2017年大和ファンド・コンサルティングに転籍。企業年金・事業会社・学校法人・金融法人・財団法人などに対する投資助言・投資一任業務に従事、現在に至る。