すでに基金に着任して数年が経つ担当者からも、「制度についての基礎的な情報が欲しい」といった声も聞かれるように、複雑で多様な制度の全てを理解するためには相応の時間を要します。
そこで、長きにわたって企業年金に携わり、その制度を熟知する三井住友信託銀行の上席理事で年金研究センター長兼務の小西陽氏に、企業年金制度の概要や歴史、より活用の幅を広げるための基礎的なポイントなどについて、解説してもらいます。第4回は退職給付会計とDB制度の財政運営の違いについてです。なお、話を簡潔にするため、本稿では国内会計基準について説明します。