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大和ファンド・コンサルティング『アナリスト・インサイト』 
マグニフィセントセブン銘柄への集中下で問われるグローバル株式運用の巧拙【前編】

2025年7月18日
丸畠 遼太郎 /  大和ファンド・コンサルティング ファンド調査部 アナリスト

1. エグゼクティブ・サマリー

グローバル株式指数にて、マグニフィセントセブン銘柄(以下、M7銘柄)への集中度の高まりが見られる。2020年以降、時価総額は大きく増加し、株式指数に占める割合は上昇している。その環境下、特に2023年以降で多くのアクティブ運用者は超過収益の獲得に苦戦しており、その要因の1つとしてM7銘柄へのアンダーウェイトがあると推測する。一方で、DFCが調査対象とする戦略で2020~2024年の5年間において高い超過収益を達成している戦略も存在する。各戦略の運用手法を見ると、グロース銘柄に着目し厳格な売買規律を有する戦略や独自性の高い銘柄選択基準を有する戦略、トップダウンの視点を活用し市場変動に対応した戦略、独自の銘柄分類・評価基準により銘柄選択を行う戦略であることが確認できる。M7銘柄への集中度が低下した際に想定される各戦略への影響度合いや期待される投資行動は様々である。DFCとしては、今後M7銘柄への集中度が低下した際にも、独自の投資手法により継続して超過収益を達成することができる戦略の発掘に努めたい。

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丸畠 遼太郎

 大和ファンド・コンサルティング ファンド調査部 アナリスト

大和証券投資信託委託(現大和アセットマネジメント)入社。主に基準価額の算出のための組み入れ資産の評価、配当・利金・コーポレートアクション等の会計処理に従事。また、外国籍投資信託のNAV算出のモニタリングや財務諸表の作成業務を担当。2020年、大和ファンド・コンサルティングに転籍。ファンドアナリスト業務に従事。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。