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レキシントン・パートナーズに聞く 
PEセカンダリーの強みとトランプ政権下での見通し

2025年2月27日

機関投資家の間でプライベートエクイティ(PE)への注目が高まる中、PE のセカンダリー市場の存在感が強まっている。セカンダリー市場ならではのメリットにはどのようなものがあり、また第2次トランプ政権発足で市場が不透明感を増す中にあって今後の見通しはどうなのか。グローバルな独立系資産運用グループであるフランクリン・テンプルトン傘下でセカンダリー投資を手掛ける、レキシントン・パートナーズのジョン・リー氏に話を聞いた。


レキシントン・パートナーズ
パートナー
ジョン・リー氏

――近年、PEのセカンダリー市場が存在感を強めている背景にはどのような要因があると考えますか。

私がレキシントン・パートナーズに入社した2014年時点に比べ、グローバルのセカンダリー市場の規模はいまや4倍以上に成長しました。拡大の背景としてはプライマリーでの投資が広がりを見せていることが挙げられます。中古車市場にたとえるならば、「新車」の販売が増加することで、「中古車」も自然に増えていくというわけです。加えて、中古車の保有者(プライマリーファンドの投資家であるリミテッド・パートナー(LP))がそれ(ファンド持分)を売りに出す動き自体も敷居が低くなっているため、全体としてセカンダリー市場が活性化しているのです。また近年は、LPが主導する伝統的なセカンダリーのみならず、ジェネラルパートナー(GP)主導型の取引も注目を集めています。

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