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連載 小倉邦彦のセミナーレポート 第12回 
PGIMジャパン・セミナー 
2025年の世界経済・債券・不動産市場の展望(前編)

2025年1月6日
小倉 邦彦 /  『オルイン』シニアフェロー
元 三井物産連合企業年金基金 シニアアドバイザー

PGIMジャパン主催によるセミナーが2024年11月21日に開催された。同社の國澤太作社長による開会挨拶に続き、第一部ではPGIMフィクスト・インカムで米国チーフ・エコノミストを務めるトム・ポルセリ氏より「米国経済の見通し」が語られ、第二部ではPGIMフィクスト・インカムの共同チーフ・インベストメント・オフィサー(CIO)であるグレゴリー・ピータース氏より「グローバル債券市場の見通しと投資機会」についての説明があった。

11月5日の米大統領選挙でトランプ氏が当選、上下両院も共和党が勝利する「Red Sweep」シナリオ実現を受けて、市場では既にトランプトレードが進み、1月から始まる「トランプ2.0」による移民政策や関税引き上げ等の政策実施を、市場が緊張感を持って注視している中でのセミナー開催であったので、参加者の関心も極めて高かったようだ。 

また、第三部ではPGIMリアルエステートの共同CEO兼グローバルCOOであるキャシー・マーカス氏より「グローバル不動産市場の見通しと投資機会」と題して、底打ちの気配を見せ始めた海外不動産市場に関する説明があった。米国を始め長期金利の上昇でしばらく低迷していた不動産市場であるが、反転の兆しも見え始めエントリーポイントを探り始めた投資家もいる中で、こちらも参加者の関心を引いていたようである。

今回のセミナーはいずれもテーマが時宜を得たものであり、米大統領選挙から約2週間後の開催とタイミングもよかったことから、企業年金関係者を中心に約110名が参加。会場は満席に近い状態であった。

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小倉 邦彦

 『オルイン』シニアフェロー
元 三井物産連合企業年金基金 シニアアドバイザー

1980年三井物産株式会社入社。本社、広島支店、ドイツ(デュッセルドルフ)等にて経理、財務業務を担当後、1998年~2006年 本店プロジェクト金融部室長。
2006年~2009年 米国三井物産ニューヨーク本店財務課 GM。
2009年~2011年 本店財務部企画室 室長。
2011年~2013年 三井物産フィナンシャルサービス株式会社 代表取締役社長。
2013年~2017年 三井物産都市開発株式会社CFO。
2017年5月~2022年6月 三井物産連合企業年金基金 常務理事兼運用執行理事。
2022年7月~2023年3月 同基金シニアアドバイザー。

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