メニュー
閉じる

新連載 新任常務理事のための年金運用基礎講座
第1回 年金運用の目的
~リターンとリスクの基本編~

2023年4月28日
小倉 邦彦 /  『オルイン』シニアフェロー
元 三井物産連合企業年金基金 シニアアドバイザー

年金運用の目的は、将来にわたって年金給付を確実に行うために、将来の給付と拠出金の差額を意味する運用収益を獲得することです。予定された運用収益を安定的に獲得するために、長期的視点に立って株式や債券、あるいはオルタナティブ資産への分散投資が求められています。本篇では新任常務理事のための年金運用の基礎を2名の常務理事の会話を通してわかりやすく解説していきたいと思います。

企業財務と年金運用は別物

B氏:Aさんは年金基金に着任して3カ月ほどになりますが資産運用業務には慣れてきましたか?

A氏:総幹事から年金資産運用のレクチャーを受けたり、企業年金連合会の新任常務理事研修に参加したりして何となくわかってきたところです。

B氏:Aさんは本体で財務の経験が長いので運用の世界にもすんなり入れたのでは?

ここから先は会員登録が必要です。

会員登録をされている方

小倉 邦彦

 『オルイン』シニアフェロー
元 三井物産連合企業年金基金 シニアアドバイザー

1980年三井物産株式会社入社。本社、広島支店、ドイツ(デュッセルドルフ)等にて経理、財務業務を担当後、1998年~2006年 本店プロジェクト金融部室長。
2006年~2009年 米国三井物産ニューヨーク本店財務課 GM。
2009年~2011年 本店財務部企画室 室長。
2011年~2013年 三井物産フィナンシャルサービス株式会社 代表取締役社長。
2013年~2017年 三井物産都市開発株式会社CFO。
2017年5月~2022年6月 三井物産連合企業年金基金 常務理事兼運用執行理事。
2022年7月~2023年3月 同基金シニアアドバイザー。

よく見られている記事ランキング