グローバル債券マクロ・アウトルック:チェックメイト(Czech mate)に陥る
2022年4月5日
ロベコ・ジャパン株式会社
2022年第2四半期「チェックメイト(Czech mate)に陥る」
前回の四半期アウトルック「マルチプル・シグマ・イベントの再来」の中で、複数の標準偏差(σ:シグマ)で表されるような極端に発生確率の低いイベントが、債券市場に再来したと指摘しましたが、その傾向は今年に入ってさらに強まっています。年初来、米国の2年物国債利回りは140bp以上上昇し、ユーロのスワップ・スプレッドは欧州債務危機時の水準まで近づき、中国のオフショア・ハイイールド債市場ではオプション調整後スプレッド(OAS)が3,000bpを上回るようになりました。債券市場では、割高で全般に単調な地合いが1年半あまりにわたって継続しましたが、主にショート・サイドに限定されていた投資機会が復活しつつあります。
要点
前回の四半期アウトルック「マルチプル・シグマ・イベントの再来」の中で、複数の標準偏差(σ:シグマ)で表されるような極端に発生確率の低いイベントが、債券市場に再来したと指摘しましたが、その傾向は今年に入ってさらに強まっています。年初来、米国の2年物国債利回りは140bp以上上昇し、ユーロのスワップ・スプレッドは欧州債務危機時の水準まで近づき、中国のオフショア・ハイイールド債市場ではオプション調整後スプレッド(OAS)が3,000bpを上回るようになりました。債券市場では、割高で全般に単調な地合いが1年半あまりにわたって継続しましたが、主にショート・サイドに限定されていた投資機会が復活しつつあります。
要点
- ロシアによるウクライナへの侵攻がインフレを加速、長期化させる見込み
- 金融政策対応を余儀なくされる結果、イールドカーブは逆イールド化して景気後退に陥る可能性も
- クレジット・スプレッドには割安感が台頭、スワップ・スプレッドはさらに割安に
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