金融政策分析レポート「セントラル・バンク・ウォッチャー:先行組を追いかける展開」
2025年9月24日
ロベコ・ジャパン株式会社

<要点>
- 米連邦準備制度理事会(FRB):三重の困難
- 欧州中央銀行(ECB):動意は見られず
- 中国人民銀行(PBoC):待機戦術を採用
- 日本銀行:メッセージを探る
これまで市場では、ECBには時間差を置いてFRBに追随する傾向があると考えられていました。しかしながら、ここ1年半に関しては、そのような傾向は確認されていません。むしろ、ECBは金融緩和サイクルにおいてFRBに先行し、すでに中立的なスタンスに回帰しています。
FRBもほどなくして、中立金利に向けて先行して利下げを進めてきたECBの動きに追随すると、ロベコは予想しています。実際のところ、足元の雇用の伸び悩み傾向や過去データの大幅な下方修正を受けて、9月17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)において利下げサイクルを再開するという見通しが現在のコンセンサスとなっています。もっとも、物価の安定という政策目標を踏まえると、政治的な圧力が非常に強いとはいえ、「全面的な」金融緩和に踏み切る余地は限定的であると考えられます。過去の事例を振り返っても、政策金利の決定において政府首脳からの圧力に屈した中央銀行が、インフレの上昇に直面するケースは少なくありません。
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