金融政策分析レポート「セントラル・バンク・ウォッチャー:小休止の夏」
2025年7月25日
ロベコ・ジャパン株式会社

<要点>
- 米連邦準備制度理事会(FRB):二重の問題に直面
- 欧州中央銀行(ECB):バランスの取れた状態
- 中国人民銀行(PBoC):緩やかなペースで着実に
- 日本銀行:影響を見極める段階
欧州では夏期休暇のシーズンが到来しています。世界の主要中央銀行4行は様子見のモードに入ったと見られ、今月、FRB、ECB、日銀はいずれも政策金利を据え置くと予想されています。また、最近措置を講じた中国人民銀行も、当面は政策変更を見送る姿勢を示しています。しかしながら、小休止状態は持続しないとロベコは予想しています。
FRB は近い将来に、二重の問題に直面すると予想しています。政権から政治的圧力を受けていることに加えて、関税引き上げに起因するインフレ圧力の高まりと労働市場の環境悪化を背景に、「デュアル・マンデート(2つの使命)」の両立が困難になる見通しです。また、労働市場の環境悪化は、早ければ9月にも利下げ決定の要因になりうると見ています。ただし、リスク要因として、トランプ政権がFRB に対する政治的圧力を弱めず、また、インフレのリスク・プレミアムがさらに上昇した場合には特に、利下げが先送りされるシナリオも想定されます。
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